パニック障害からの鬱病 いきさつ その1

何があったのかを説明するために、と言うか気持ちの整理をつけるために先々週から起こったことを徒然なるままに書き下していきます。

 

 先々週の月曜日に体調を崩して、有給を取って会社を休んだ。熱はないのに一日中寒気がして、体温がなかなか上がらなかった。今思えばその時点で自律神経に不調をきたしていたんだと思う。

 そして休み明けて火曜日、上司から告げられたのは仕事の不備で、客先から苦情のメールが来たということだった。自分は指摘のあったミスを直して再度納品した。

 水曜日、その日は何もなく仕事が終わるかと思ったが、そうは行かなかった。昨日の納品物を再度チェックしたところ更にミスが発覚してしまったのだ。(このミスに対して上司は後に「俺がチェックしないのが悪かった」と言っていたが)ここからちょっとしたデスマーチが始まるが、世間やドラマで言われる「デスマーチ」とは訳が違う。パニック障害が再発してしまって、帰っても全く寝付けなくなってしまったのである。毎日ミスを直しては上司に確認してもらって、新たに出たミスの修正の繰り返し。そこに寝不足とパニック障害が相まって作業効率は最悪なものになってしまった。上司も毎日24時以降の帰り、自分も同じ時間か少し早いくらいだけれど問題なのは帰っても寝れないこと。

 レスタミンコーワドリエルの代わり)を飲んでも最早効果はなく、寝付けるのはだいたい3時とか4時になってしまう。水曜日、木曜日、金曜日と続いて最悪の作業効率のまま、そして「何故こんな適当な仕事をしてしまったんだ」「なんでこんなミスだらけの状態で納品してしまったんだ」と悩みながら土日を迎える。しかし、もともと複数人のプロジェクトでなく、自分ひとりで任されていたプロジェクトだったため(日本語が変か?)上司が自分の尻拭いをしているであろうに、自分だけ休む訳にはいかないので休日出勤するのは当然だと思った。(実際どうすべきだったのかは、もう今の自分の頭では判断できない。)

 土曜日曜、この時点でまともに食事ができなくなってきていた。朝食は喉を通らず、食べれても吐き気がしてきて気分が悪くなってくる。これがなんの症状だったのかはわからない。多分、寝不足だったんだと思う。ただ、パニックになって緊張100%オーバーの頭では最早正常な判断はできない。土日も上司を巻き込んで非効率的な修正作業が続いた。

 月曜日の昼の時点で、いつものコンビニのお母ちゃん(歳的に)に「あれ、今日はサラダ食べないんですね?」と言われ「ごめんなさい」と言ったしまった自分がいた。そのコンビニの店員さんとは会話した事なかったし、気に留められても無かったと思っていたのに、心配されてたこと。あと何で自分は「ごめんなさい」なんて言ったんだろうと、考え始めた時点で頭の中で何かが限界になったんだと思う。その日のお昼の時点で何か、大号泣か、暴動か、何かしら変な気を起こしそうになったので、午後は仕事を抜けて会社の近くの精神科に行った。

 当然ながら正常な判断のできていない自分が何を言ったのかはよく覚えていない。ただ、出てきた薬は「メイラックス」だった。抗不安薬でよく寝れるようになる薬、のはずだ。(詳しく調べるのも今は億劫です)本当なら限界迎えてるんだし、そのまま家に帰ればいいものの、会社に行ってミスの修正と上司のチェックを入れて貰っていた。「上司に甘えて直してもらえばいいのに」なんて中学のクラスメイトが後から相談したら言ってくれたけど、それでよかったのかすら分からない。

 そして火曜日から木曜日も同じように9時から24時まで修正とチェックの繰り返し、ただし金曜日が最終の納期だったため木曜日はそのまま徹夜の運びになってしまった。木曜日の深夜、正確には金曜日の早朝に問題が起こった。

 

 全く頭が回らなくなってしまったのだ。いわゆる1+1すらわからない状態、いまが何時で何曜日でここが何処なのかも理解できない、もうすべてがぐるぐると回って沼に沈んでいくような感覚だった。気がつくと時計は既に深夜の3時。上司に確認を取って15分だけ仮眠の時間を貰った。しかし、そんな状態で寝れるはずもなくただただ時間だけが過ぎていく。10分が過ぎたかという頃、突如として吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。しかし、トイレに入ると吐き気は少し治まった。洗面所の前で何分間か座っていると、今度はとめどなく涙が出てきた。「ああ、もうダメだ、」ここでついに心が折れた。

 上司に相談すると、「もう大丈夫だから帰って大丈夫だよ」的なことを言われたんだと思う。よく覚えていない。兎に角、大の大人が泣きじゃくりながら謝り続けていたんだと思う。情けないんだろうか、どう捉えるべきなんだろうか。子供なんだろうか。みっともないんだろうか。今考えると色々思うところがある。でも考えるとこの鬱症状が悪化しそうなのでやめる。

 その日は、金曜日はそのままタクシーで帰った。上司には帰り際に「行けそうなら行きます」と泣きながらに行った覚えがある。空元気だかなんだか分からないし、なんで自分でもそんな絶対ムリなことを言ったのかは分からないが、実際のところ朝の時点で出社は無理だった。心臓はバクバク鳴り続けてるし、頭は全く回らない、手足も震えてる。金曜日はそのまま、そしてまた有給を取った。プロジェクトに関しては納期の最終日だったがもう心が疲れてどうでも良くなってしまった。「会社も、プロジェクトも、上司も、知ったものか。」心がポキっと音を立てて折れてしまったのである。

 

金曜日はメイラックスレスタミンコーワを飲んで寝続けて、寝続けて、寝続けた。

 

土曜日以降はその2へ続く